鹿児島県内最古の駅舎として有名な嘉例川駅ですが、鹿児島県にはもう一つ同じ年に建造された駅舎があるのをご存知でしょうか?
その駅は同じJR肥薩線で霧島市横川町にある「大隅横川駅」です。
嘉例川駅は鹿児島空港からも近く、霧島方面へ向かう途中にあるので観光客も多いですが、大隅横川駅は少し離れているためかそんなに観光客も多くなく、ひっそりと佇んでいます。
しかしホームが2面2線あったり、太平洋戦争時に出来た機銃掃射の跡があったりと嘉例川駅にはない見所があるんです
そんな穴場的なスポット大隅横川駅へ行ってきました。
ホームの柱に機銃掃射の痕跡が!!!
駅舎は嘉例川駅にそっくりでレトロな雰囲気でした。
ちなみにこちらが嘉例川駅の写真になります。
ホントそっくりですよね!
駅名の書いてある看板を見ないと、パッと見た感じではどちらか分からないくらい似ているのではないでしょうか?
どちらの駅もそうですが約100年もの間、雨風を耐え続けた木の独特の味わいを感じることが出来ます。
ひな祭りイベントをやっている嘉例川駅のレビューです。
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ひな祭りイベントto嘉例川駅
駅舎内にてお琴の生演奏にお抹茶のおもてなし 関連
違いといえば大隅横川駅の前には赤いレトロなポストが置いてありました。
最近はこの手のポストを見かけることも少なくなりましたよね〜
木の改札を抜けてホームに入ってみましょう。
無人駅なので改札には誰もいません。
白い漆喰の壁や木製のベンチが歴史を感じさせてくれます。
大隅横川駅と嘉例川駅の最大の違いですが、嘉例川駅は1面1線なのに対して、ここ大隅横川駅は2面2線という事です。
なので駅舎の反対側にもホームがあります。
ホームにある電柱が全部木で出来ていて、これも歴史を感じさせてくれました。
この大隅横川駅には第二次世界大戦時に戦闘機の機銃掃射に撃ち抜かれた跡があります。
その後がこちら
鹿児島市内が大空襲にあった事は知っていたのですが、この辺りも空襲にあっていたんですね・・・
そうこうしているとカメラを抱えた人が2人ほど入ってきました。
「あ、これはひょっとするとはやとの風が到着するのかな?」と思い急いで時刻表を調べてみることに。
「お〜ラッキー!」後、5分ほどで大隅横川駅に到着です。
せっかくなのでカメラを構えて待つことにします。
やってきました、真っ黒でカッコイイ〜〜!!
乗客の方が駅舎を観光できるように少し長めに停車するんですね。
みなさん電車から降りて駅舎を眺めたり記念撮影をされていました。
5分ほど停車した後、列車は栗野へ向けて出発。
はやとの風の車内は木を使っていて温かみがあり「いつかは乗ってみたいなぁ」と思わせる作りになっていましたよ。
まとめ
1903年開業当初のままの駅舎を使っている大隅横川駅。
今回はJR九州肥薩線の観光列車である「はやとの風」を見ることが出来てラッキーでした。
建物全体に杉の表面を焼いて炭化させた「焼杉」を使った外観や少し古ぼけている白い漆喰の壁、今では見かけることの少ない木製の改札口や木製の電柱、第二次世界大戦中の空襲による機銃掃射の跡が残ったホームの柱など見所が満載です。
飾り気のない木造駅舎を見ているだけで、レトロなたたずまいに心も体も癒やされますよ!
よかったらぜひ訪れてみて下さい。
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施設情報
名称 / 大隅横川駅
住所 / 鹿児島県霧島市横川町中ノ39-1
TEL / 0995-45-5111(霧島市観光課)
営業時間 /
料金 / 無料
アクセス / 横川ICから車で約5分
駐車場 / 有り
サイト / 大隅横川駅保存活用実行委員会