1987年1月10日に廃止された宮之城線。
その宮之城線沿いにあった薩摩永野駅の跡地を記念館にした「永野鉄道記念館」に行ってきました。
改札口
ホームも保存されていました。
ホーム脇の線路には保線用のモーターカーが保存されています。
この薩摩永野駅は鉄道ファンに有名な駅だったらしいですね。
と言うのも、スイッチバックがある有人駅だったからです。
列車が急坂を登るために使われるスイッチバックですが、ここはどうみても平地です。
「なんでこんな所にスイッチバックが?」
理由は昔、近くに山ヶ野金山(やまがのきんざん)があって金を採掘していました。一時期は佐渡金山をしのぐ日本最大(日本国内第7位の28.4トン)の産出量をを誇り、金を輸送したり鉱山労働者を運ぶために、この場所に駅が必要でした。ここから大口へ繋げないといけませんが、地形の関係で線路はここで行き止まり。一旦バックして戻らないといけないため、スイッチバックにしたと言うことです。
そのスイッチバックの線路が保存されていました。
山村の風景と見事にマッチングした、懐かしい日本の原風景。
「いつまでも大切に残してもらいたいな〜」と、少し感傷的な思いに浸って、この場所を後にしました。
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施設情報
名称 / 永野鉄道記念館
住所 / 鹿児島県薩摩郡さつま町求名12837番地
TEL / 0996-53-1111
営業時間 /
料金 / 無料
アクセス / 九州自動車道横川ICより車で約30分
駐車場 / 有り
サイト / さつま町HP
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